8/1 札幌競馬場
1日の札幌競馬ではスタート後に勢いがつかず後方2番手を進む。
早めに動かしていくもなかなか勢いがつかず、直線でようやく伸びを見せるが4着まで。
「うまく流れに乗せてあげられればと思っていましたが、スタートからなかなか進んでいきませんでした。促すこともしているのですが、右に左に行こうとするなど、全体的にふわふわした走りになってしまっていました。早めに気合いを入れる形にはなりましたが、ステッキに対する変な反応はしていないものの、なかなかゴーサインに対して動いてくれなくて…。最後は勢いがついて脚を使ってくれていますが、如何にも新馬で子供っぽいなと感じさせる走りになってしまいました。稽古のときはもう少し動けていましたし、やれるかなと思いましたけれど、まだ幼いですし、初めての分もあったのだと思います。背中の感触など、良いものを持っているなと感じさせてくれる馬なのは確かですし、少しずつ経験を積みながら成長してくれれば、走ってきてくれるはずです」(柴山騎手)
「生涯1度の新馬戦ですし、何とかいい競馬をさせてあげたかったのですが申し訳ありません。競馬っぷりを見てもわかるようにまだ如何にも子供という感じでしたね。ただ、最初の頃よりだいぶ馬も良くなっているんですよ。前は、脚が短めでゴロンとした体つきばかりが目立っていたのですが、牧場や競馬場で乗り込みを進めてきて段々と競走馬らしい格好になってきていました。それでも、やはり新馬。まだわかっていないなという感じではありましたね。勝たせてあげられなかったのは非常に残念ですが、見どころはありましまし、悲観することはないと思うんです。まだまだこれからですし、血統的に見てもゆったり成長を見せてくれるはずですから、今日の競馬は先々のためのいい経験になったと捉えてあげられればいいですね。この限られた環境の中でこれ以上進めていくのは馬にも可哀想かなと思いますし、ここまで頑張ってくれました。まだレースを終えたばかりなので改めてよく考えますが、基本的にはいったん牧場にお返しして様子を見ながらまたすぐの競馬か、秋に備えるかで考えていこうかなと思っています」(藤沢和師)
ラドラーダの初仔ということで期待はいつも以上に膨らみましたが、残念ながら初陣を飾ることはできませんでした。随所に幼さを見せる中で終いの脚には見どころを感じさせるものがありましたし、まだまだこれからも楽しみと思わせてくれる走りだったのではないでしょうか。初入厩からここまで頑張ってくれたこともありますし、今のところはこの後にひと息入れて放牧先の様子を見ながら今後の予定を検討していく方針を持っています。